レーザー治療
レーザー治療により今までの歯科治療が変わります
歯科レーザー治療とは
歯科治療になぜレーザー治療を使うの?
レーザー治療は患者様の治療侵襲を軽減します。従来の治療方法に比べ以下のようなメリットが期待できます。
患者様の負担軽減と治療の成功率をあげるために、当院ではレーザー治療を導入しています。
Fotona社製レーザーのご紹介
1台で2つの波長のレーザーを搭載しています
Er:YAG
マルチな治療に活用。治癒促効果も期待できる
エルビュームレーザー
波長:2940nm
①口腔硬組織の蒸散
②歯周組織の切開及び蒸散
③口腔軟組織の切開・止血・凝固及び蒸散
Nd:YAG
歯肉に浸透しやすい性質で、軟組織にアプローチ
ネオジュームレーザー
波長:1064nm
口腔軟組織の切開・止血・凝固及び蒸散
当院がレーザー治療を導入している理由
虫歯治療のカギは徹底した殺菌にあります
虫歯は細菌感染症です。一度細菌に感染した歯の神経は炎症を起こし、やがて化膿して激しい痛みや歯根の病巣を引き起こします。そして、虫歯は自然に治ることはなく、細菌をどれだけ減らせるかが治療の成功を左右します。高い殺菌作用を持つレーザー治療であれば、感染部分を効果的に除去し、細菌の再発を防ぐことができます。これにより、歯の神経を守りながら治療後の炎症や痛みを軽減し、回復を早めることが可能です。また、従来の治療法に比べて出血が少なく、患者様の負担も軽減されます。
できるだけ神経を残したい、できるだけ歯を残したい!
そんなお悩みをお持ちの方は是非ご相談ください。
治療の痛みが心配な方も、レーザーなら安心!
レーザーバイオモジュレーションの効果
レーザーバイオモジュレーションとは、近赤外光や赤色光を照射し、 細胞内のミトコンドリアを活性化させる治療法です。 アデノシン三リン酸(ATP)産生によるエネルギー供給、 一酸化窒素(NO)の産生による血流促進、 活性酸素(ROS)産生による抗炎症作用の3つの効果があり、 歯肉や歯槽骨の治癒促進、矯正治療の痛み軽減、治療スピードの向上に寄与します。

レーザーによる歯髄保存治療
(虫歯治療)
虫歯が深いと、痛みがなくても神経を取らざるをえないことがあります。
このような場合の治療の選択として、レーザー治療による歯の神経の保存を選んでいただくことがあります。
レーザー治療+MTAセメントで神経保存や抜歯の回避の可能性が上がります。
レーザーの光には殺菌作用があるため、感染歯髄の蒸散ができます。
(従来型のタービンやエンジンの回転切削器具ではできません)
痛みを抑えた虫歯治療が可能になります

レーザー光には殺菌効果、神経の保護効果、接着効果があり、 従来のドリルに比べて痛みが少ないという特徴があります。そのため、当院では可能な限りドリルではなくレーザーを使用しています。歯肉や頬を誤って切るなどの事故が起こりにくいため、お子様にも安心して使用できるほか、ケースによっては無麻酔で治療が可能な場合もあるなど、虫歯治療において非常に多くのメリットが享受できる治療方法です。
レーザーを使用した直接覆髄法で、
可能な限り神経を残します
虫歯が神経に近い部分まで進行している場合には、直接覆髄法を行います。レーザーの殺菌効果と非接触による虫歯除去により、神経が細菌感染から守られ、神経保存率が従来の方法よりも高くなります。これにより、痛みを感じていないのに神経を取る必要があるケースが減少します。
※通常、虫歯に感染した神経は抜髄が必要になります。痛みがないのに神経を取ることになるのはそのためです。

レーザーで治す感染根管治療
(歯内療法)
レーザーの光と波動により感染物質の除去と殺菌をします。リーマー(治療針)が届きにくい場所も治療ができ、治療回数の短縮と治療効果が大きくなります。(原則、保険外診療です)
2波のレーザーを駆使して
根管内を徹底的に清掃
エルビュームレーザーを使用して、リーマーなどの洗浄器具が届かない部分にレーザー光を照射し、殺菌を行います。これにより、根尖部の骨や歯肉などの感染源を効果的に除去できます。

ネオジュームレーザーの波動により、感染物質を浮き上がらせ、除去と除菌を行います。従来のリーマーを使用する方法よりも、根管内をより徹底的に清掃でき、治療後の経過が良好になる可能性を高めます。この方法は、難症例の感染根管治療にも有効です。

症例

BEFORE

AFTER
上顎洞内まで広がってしまった炎症が改善して、原因歯の右上5の根尖部の骨の破壊と吸収も改善しました。
レーザーによる「殺菌効果」と「波動効果」による感染物質の除去の完成度が高い結果だと思われます。
レーザーで治す歯周病治療
PPD法(Perio Pociket Disinffection)
歯周ポケットにレーザーを照射し、
歯周病菌を殺菌します。
(痛みはほとんどないので基本的に麻酔なしです)
レーザーを歯周組織に照射し、歯周病菌を殺菌します。それにより歯周病の治癒と歯周組織の再生を促す治療法です。
従来の抗菌剤の内服による除菌治療は身体に負担がかかり、腸内フローラへの悪影響があります。レーザー治療にはそのような悪影響がないため、身体にやさしい治療といえます。
ネオジュームレーザーを歯周ポケット内に照射し、その波動で歯石を除去します。スケーリングでは取り切れない歯石や細菌を除去することができ、殺菌効果もあります。また、歯肉の歯への再付着を促進し、従来の歯周病治療を補完する役割を果たします。

CR法
歯周ポケットにレーザーを照射し、
歯石や不純物の除去をします。(麻酔あり)
歯周病基本治療で改善できない場合や、歯石の除去が難しい場合におこないます。
エルビュームレーザーを歯周ポケット内に照射し、歯周病菌を除菌します。悪玉菌は骨や歯肉の内部に入り込むため、スケーリングだけでは取り除けない細菌を不活性化させることができます。

こんな人におすすめ
(腸内フローラの保護)
レーザー照射回数や通院期間(目安)
歯周病予防の方 | 3~6か月に1度、定期健診時に合わせて治療するのがおすすめです |
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歯周病軽度の方 | 2週間に1~2回行い、その後、定期健診時に行うのがおすすめです |
歯周病中等度 以上の方 |
5回の照射を1週間に1回のペースで照射します ※中等度の方は詳しい治療計画を立てて治療をします |
インプラント周囲炎の治療にも対応しています
インプラント周囲炎は、歯周病と同じく細菌感染が原因で起こり、歯ぐきの炎症や骨の吸収を引き起こします。 進行するとインプラントの安定性が失われるため、早期の対応が重要です。 当院では、レーザー光を用いたインプラント体の洗浄と歯石除去を行い、 強力な殺菌作用で細菌を徹底的に除去します。 さらに、炎症を抑えながらインプラント周囲の骨の再付着を促し、長期的な安定性を確保します。

レーザー治療による口腔外科手術
レーザーで切開することで出血が少なく、切開部の治癒早くなります。
レーザーの除菌効果もあり、治療の成功率向上や治癒の促進につながります。
小帯切除
レーザーを使用した小帯切除は、出血が少なく、メスを使わないため、お子様にも安心です。治療中に動いてしまっても他の部位を傷つける心配がなく、安全に治療が進められます。

歯肉切開
レーザー治療による歯肉の切開は、出血と疼痛が少なく、治療後の回復も早いのが特徴です。レーザーを使用することで、治癒がスムーズになり、患者様の負担を軽減します。

歯肉形成治療
歯肉形成治療は、歯肉の審美的改善と歯ブラシのしやすさを実現します。レーザーを使用することで、出血を抑え、治療後の回復を早ることができ、痛みを最小限に抑えることができます。

骨切除
レーザーを使用した骨切除は、出血と疼痛が少なく、治療後の回復も早いです。これにより、患者様の負担を軽減し、効率的な治療が可能になります。

ほかにもレーザーはさまざまな治療に対応しています
知覚過敏治療
知覚過敏治療にレーザーを使用することで、象牙細管が封鎖され、炎症の軽減と治癒の促進に効果があります。また、抗ウィルス作用を持ち合わせており、長期的な改善が期待できます。
口内炎治療
口内炎にレーザーを照射することで、炎症を軽減し、治癒を促進する効果があります。また、抗ウィルス作用によりウィルスの感染拡大を防ぎ、早期の回復を助けるとともに再発を予防します。
顎関節症治療
レーザーによる顎関節症治療では、温罨法の効果とバイオモジュレーションが組み合わさり、痛みの軽減と代謝の促進が期待できます。これにより、治療効果が高まり、回復も早くなります。

歯肉色素沈着除去
レーザーを使用して歯肉の色素沈着を除去し、新しい健康な歯肉の再生を促進できます。ピーリング効果により、色素が効果的に除去され、見た目の改善が期待できます。

光加速矯正治療
光加速矯正治療では、レーザーによるバイオモジュレーションが骨の代謝を促進し、矯正治療のスピードアップを図ります。痛みの軽減もあり、より快適に矯正が進行します。

頬のたるみ改善
レーザーによるスムースリフト治療は、頬のたるみを改善するための効果的な方法です。レーザーの温め効果により、皮膚の血行が促進され、たるみの改善や肌の引き締め効果が期待できます。

いびき改善
当院では、レーザーを使用したいびき治療法「ナイトレーズ」を行っています。口蓋や喉の粘膜を引き締めて気道を広げ、いびきを軽減します。切開や麻酔が不要で、短時間で施術できるため、負担の少ない治療法として注目されています。

治療の前処置または後処理としてのレーザーの利用
レーザー治療は、従来の方法では対応が難しかった処置にも活用でき、治療の精度と安全性を向上させます。止血や痛みの軽減、組織の再生促進など、多くの場面で有効なレーザーの活用例をご紹介します。


歯科治療では抜歯や歯周外科など出血を伴う処置が多くあります。レーザーを用いることで即時に止血が可能となり、施術中の視野を確保しやすくなるほか、術後の出血リスクを抑え、治癒をスムーズに促進できます。

型取りの精度を高めるため、レーザーで歯肉を圧排し、出血を抑えながら歯の形を正確に記録できます。従来の糸を用いた方法より負担が少なく、より適合性の高い補綴物の作製につながります。

抜歯後の感染物質をレーザーで除去し、組織の再生を促します。これにより骨の再生がスムーズになり、顎の形状を維持できるため、インプラント治療の適応が広がり、治療後の予後も良好になります。

レーザーを使用することで、合着したセラミックの補綴物を破損させずに除去できます。接着剤のみを溶解できるため、歯を傷つけず、安全に補綴物を取り外すことが可能です。

レーザーによる歯面処理を行うことで、エッチングに似た効果が得られ、補綴物の接着力が向上します。さらに、殺菌作用により歯の表面を清潔に保つため、長期的な安定性も期待できます。

親知らずの抜歯後などにレーザーを使用することで、炎症を抑え、痛みや腫れを軽減する効果があります。また、組織の修復を促進するバイオモジュレーション効果により、治癒が早まり、快適な回復が期待できます。
ここでご紹介した治療法は、フォトナ社のライトウォーカーレーザーだからこそ実現できる、先進的なアプローチです。従来の方法では対応が難しかった症例にも対応でき、治療の精度を向上させることができます。